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2020.07.29

投稿フォーム138

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

では添削いたします。

>2005東大 大問3 B

>(1)地価が上昇したことや劣悪な住環境の影響で郊外に流出した人が増加したが、都市機能は中心部に一極集中したから。

とても分かりやすく書けていますね。十分な文章能力があると思いますよ。

ただし、いくつか気になる点もあります。

・「地価の上昇」や「劣悪な住環境」によって生じるのは「都心部からの人口流出」であり、郊外の人口増加とは直接結びつきません。例えば郊外地域には、東北地方や九州地方など大都市圏以外からの人口流入もありますよね。ですので、ここは「地価の高騰などで都心部から人口が流出した」ことを先に述べるべきです。その結果として郊外の人口が増えたことにつなげていきます。

・「一極集中」は気になる表現です。例えば日本国内において、東京や大阪、名古屋などいくつか拠点になる都市がある中で、東京に過度に機能が集まることを「一極集中」と言いますよね。「多極分散」に対する「一極集中」です。大都市圏内においては、そうした「多極」はそもそも存在しませんし、「一極」と改めて言うべきでもないと思います。ここは「過度に集中」や「集中が進み」などの表現でいいと思いますよ。

・さらにやはり郊外からの通勤者の増加を述べておかないと昼間人口が大きくなったことを説明できないと思います。

以上を踏まえて文章を作ってみると。。。

地価高騰で都心部の人口が減少。都市圏の拡大で郊外の人口が増加。都市機能の集中が進む都心部へと郊外からの通勤者が増えた。(59字)

どうでしょう?わかりやすいと思いませんか。「都心部の人口減少」「郊外の人口増加」「郊外から都心部への通勤者の増加」を順序立てて述べていくのです。

>(2) 分かりませんでした。

いいですね。とくに全問解く必要はありませんよ。できる問題。できない問題の見極めも大切です。

>東京や大阪などの大都市圏で地価が下落するのはバブルが弾けたとき以外は起こらないと言うことで大丈夫ですか?

いい見方ですね。全く問題ないと思いますよ。むしろ私などはバブル時代を経験しているだけにかえってわかりにくいところがあります。みやしさんたちのように客観的にバブルを捉えられる若い世代の方が、バランスの良い解答を導くことができると思います。

>また、バブル、石油危機などの時代背景は論述の際に頭に入れて置くべきか?

こちらもいい視点ですね。地理は歴史(日本史)ではありませんから、時代背景は大雑把に捉えるべき(というか、大雑把に捉えないといけない)と思います。高度経済成長(50年代後半から70年代前半)、オイルショック(70年代後半)、バブル経済(80年代後半から90年代初頭)、都心への人口回帰(2000年代以降)といった流れが理解できていれば十分です。

>それ以外にも頭に入れて置くべき時代背景があれば教えて頂きたいです。

私としても全てをフォローしているわけではありませんので、やはり入試問題を解く中で理解していくしかないと思いますよ。さらに過去問演習を進め、そこで登場したきた「時代背景」に関する記述を整理し、いつでも使えるようにしておきましょう。

  • 2020.08.05 11:33
  • たつじん

では添削いたします。

>2005東大 大問3 B

>(1)地価が上昇したことや劣悪な住環境の影響で郊外に流出した人が増加したが、都市機能は中心部に一極集中したから。

とても分かりやすく書けていますね。十分な文章能力があると思いますよ。

ただし、いくつか気になる点もあります。

・「地価の上昇」や「劣悪な住環境」によって生じるのは「都心部からの人口流出」であり、郊外の人口増加とは直接結びつきません。例えば郊外地域には、東北地方や九州地方など大都市圏以外からの人口流入もありますよね。ですので、ここは「地価の高騰などで都心部から人口が流出した」ことを先に述べるべきです。その結果として郊外の人口が増えたことにつなげていきます。

・「一極集中」は気になる表現です。例えば日本国内において、東京や大阪、名古屋などいくつか拠点になる都市がある中で、東京に過度に機能が集まることを「一極集中」と言いますよね。「多極分散」に対する「一極集中」です。大都市圏内においては、そうした「多極」はそもそも存在しませんし、「一極」と改めて言うべきでもないと思います。ここは「過度に集中」や「集中が進み」などの表現でいいと思いますよ。

・さらにやはり郊外からの通勤者の増加を述べておかないと昼間人口が大きくなったことを説明できないと思います。

以上を踏まえて文章を作ってみると。。。

地価高騰で都心部の人口が減少。都市圏の拡大で郊外の人口が増加。都市機能の集中が進む都心部へと郊外からの通勤者が増えた。(59字)

どうでしょう?わかりやすいと思いませんか。「都心部の人口減少」「郊外の人口増加」「郊外から都心部への通勤者の増加」を順序立てて述べていくのです。

>(2) 分かりませんでした。

いいですね。とくに全問解く必要はありませんよ。できる問題。できない問題の見極めも大切です。

>東京や大阪などの大都市圏で地価が下落するのはバブルが弾けたとき以外は起こらないと言うことで大丈夫ですか?

いい見方ですね。全く問題ないと思いますよ。むしろ私などはバブル時代を経験しているだけにかえってわかりにくいところがあります。みやしさんたちのように客観的にバブルを捉えられる若い世代の方が、バランスの良い解答を導くことができると思います。

>また、バブル、石油危機などの時代背景は論述の際に頭に入れて置くべきか?

こちらもいい視点ですね。地理は歴史(日本史)ではありませんから、時代背景は大雑把に捉えるべき(というか、大雑把に捉えないといけない)と思います。高度経済成長(50年代後半から70年代前半)、オイルショック(70年代後半)、バブル経済(80年代後半から90年代初頭)、都心への人口回帰(2000年代以降)といった流れが理解できていれば十分です。

>それ以外にも頭に入れて置くべき時代背景があれば教えて頂きたいです。

私としても全てをフォローしているわけではありませんので、やはり入試問題を解く中で理解していくしかないと思いますよ。さらに過去問演習を進め、そこで登場したきた「時代背景」に関する記述を整理し、いつでも使えるようにしておきましょう。

  • 2020.08.05 11:33
  • たつじん

2005東大 大問3 B

(1)地価が上昇したことや劣悪な住環境の影響で郊外に流出した人が増加したが、都市機能は中心部に一極集中したから。

(2) 分かりませんでした。
東京や大阪などの大都市圏で地価が下落するのはバブルが弾けたとき以外は起こらないと言うことで大丈夫ですか?
また、バブル、石油危機などの時代背景は論述の際に頭に入れて置くべきですか?
それ以外にも頭に入れて置くべき時代背景があれば教えて頂きたいです。

  • 2020.07.31 15:58
  • みやし

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