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2020.07.29

投稿フォーム139

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

では添削いたします。

>2004年度、第三問

>A
>(1)水の貯蓄と災害対策

いいですね。ダムのはたらきについては「利水」と「治水」を挙げてください。治水については洪水など災害の防止、利水は発電や用水の確保ですね。用水は農業、生活、工業がありますが、どれを挙げてもいいでしょう。

>(2)ダムの建設によって水流が分断され魚の往来と、それに関わる生態系に影響が出る。また、下流側では侵食がすすむ?←侵食のところがうまく書けませんでした。

いえ、十分にチャレンジしたことに価値がありますからね。整った文章を書くのはその後でいいと思いますよ。

まずバランスを考えてみましょう。字数制限は90字と長いのですが、書くべき内容が多いため、細かい説明は省き、箇条書きスタイルで攻めるのがセオリーです。

内容的には以下のことを述べればいいでしょう。

上流側・・・村落や耕地のダム湖への水没。ダム湖周辺の地盤の軟弱化による土砂災害の増加。ダム湖の湖水が長期滞留することによる水質汚濁。魚の遡上を妨げるなど生態系への影響。

下流側・・・土砂の流下量が減ることで海岸線が後退(三角州や砂浜海岸の侵食)したり、干潟が縮小したりする。有機養分が流出せず、河口付近での漁獲量の減少。

これ以外の問題点として、ダム湖への土砂の堆積によって貯水量が減少することに伴うものもあります。発電量の減少。貯水量を超えた豪雨の場合、ダムが一気に決壊し、大規模洪水が生じることも。

以上のことから自分が書きやすいと思う内容をピックアップしていけばいいのです。

例えばこんな感じでしょうか。

上流側では魚の遡上が妨げられ生態系が破壊。湖水の滞留による水質汚濁。下流側では土砂の流下量の減少による三角州や砂浜海岸の縮小。有機養分が流出せず河口付近で漁獲量が減少。(84字)

「河川環境」ですので村落や耕地の水没は外してありますが、とりあえず他の事項については詰められる分だけ詰めてみました。文章表現にこだわらず。とりあえず意図することが伝えられたらそれで十分とばかりに開き直って書き連ねていけばいいと思いますよ。東大は「文章の短さ」こそ、受験生にとっての大きな壁なのです。

>B
>(1)a-地熱、b-水力、c-風力

(2)新期造山帯に属しており火山活動が活発である。

なるほど、「新期造山帯」ですか。これ、微妙ですね。。。。

絶対的な条件は「火山活動が活発」ですよね。これを軸に論じるべきです。これはオッケイですよね。

ただ、ここからがまさしく微妙なのです。たしかに表中に示されている国はいずれも新期造山帯を国土に有しており、そこに活火山があるのは間違いないのですが、しかし、絶対的なセオリーとして「火山分布と新期造山帯は必ずしも一致しない」わけですよね。

アルプス・ヒマラヤ造山帯には火山がほとんど分布しません。その一方で、キリマンジャロのように形成年代の古い大陸に位置する火山もあります。

(ただ、アフリカ大陸の地体構造にはいろいろな説もあります。キリマンジャロの位置する東アフリカについて、形成年代が古いことから古大陸すなわち安定陸塊とする説、広がるプレート境界であるアフリカ大地溝帯がみらえることから新期造山帯とする説。いずれにせよ、はっきりとは断言できないので、入試の解答においても触れない方がベターです)

ここは新期造山帯という言葉は省いた方が無難に思いますよ。あえて言うなら「プレート境界」でしょうか。もちろん、ハワイ諸島のようにプレート境界に沿わない火山もあるのですが(ホットスポット)、新期造山帯より例外は少ないように思います。

もちろんプレート境界には狭まる境界(海溝ですね。日本など該当します)、広がる境界(アフリカ地溝帯や海嶺。表にはありませんが、アイスランドが該当します)両方とも含まれます。

「プレート境界に沿い活火山に近接している。」

こういった書き方の方が無難だったかなとは思います。

とてもいいですね。(表にはありませんが)プレートの広がる境界である海嶺に沿うアイスランドのような地熱発電国もありますので、「狭まる」や「海溝」には限定せず、「プレート境界」と書くのが適切です。
さらに単なる「火山」ではなく、「活火山」と答えることも必須です。活火山というとリアルタイムで噴火や溶岩流出が生じている火山を想像しますが、比較的長い間活動していない火山も含まれます。日本にも100以上の活火山がありますね。もちろん覚え切れるものではありませんが、何かで調べておくといいでしょう。

>(3)化石燃料とは異なり資源の枯渇を考慮しなくてよく、二酸化炭素などの地球環境に有害となり得る物質を出さないものの、十分な供給量を提供するという面では課題が残る。

非常にうまく書けていますね。とてもわかりやすいです。満点解答だと思いますよ。

指定語句が3つあり、それぞれをヒントにして文章を作っていくタイプの問題ですね。

・自然環境に依存するため、化石燃料と比べて「供給量」が安定しない。
・再生可能であり、化石燃料とは異なり「枯渇」の心配がない。
・化石燃料とは異なり二酸化炭素を排出しないので「地球温暖化」の原因となりにくい。

これらのことが意識されています。素晴らしい解答です。。

>(4)わかりませんでした...。

わからない問題は無理に解く必要はありませんよね。できる問題を確実に。

全体としてよく書けています。ただ、自分の考えていることを文章に十分反映できていない部分も散見されます。まさしく。「練習」が大切ですよね。より多くの過去問に当たり、修練と積みましょう。


  • 2020.08.06 11:10
  • たつじん

2004年度、第三問

A
(1)水の貯蓄と災害対策
(2)ダムの建設によって水流が分断され魚の往来と、それに関わる生態系に影響が出る。また、下流側では侵食がすすむ?←侵食のところがうまく書けませんでした。

B
(1)a-地熱、b-水力、c-風力
(2)新期造山帯に属しており火山活動が活発である。
(3)化石燃料とは異なり資源の枯渇を考慮しなくてよく、二酸化炭素などの地球環境に有害となり得る物質を出さないものの、十分な供給量を提供するという面では課題が残る。
(4)わかりませんでした...。



  • 2020.07.31 19:47
  • 春に笑ふために

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