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では添削いたします。

こちらはスタディサプリ「地理論述編」の確認テストでも取り上げていますので、良かったらそちらの解説もお読みくださいね。

＞50（2003年度 第二問）
＞設問A

＞(1)ア- 極地　イ- 熱帯　ウ- 温帯

正解です。正しく図が読解できています。

＞(2)地軸が傾いていることにより、極地は季節による日射量の差から年較差が大きくなるが、赤道付近に分布する熱帯は季節による日射量の差は小さく、昼夜の日射量の違いによる日較差の方が大きいため。（91字）

字数制限が60字ですので、簡潔に書くことが求められていた問題だと思いますよ。ただ、逆にいえば、詳しく述べる必要はなく、シンプルな説明で十分だったということです。

さらに90字を一つの文で言い切ってしまうのは、さすがに乱暴かと思いますよ。１つの文の長さは最長でも５０字程度。３０字までが理想です。９０字制限ならば少なくとも２つの文は必要でしたし、私なら３つ以上に切ることを心がけます。本問の字数制限は６０字でしたので、２つの文が適当でしょうか。

最初の文で「極地」について述べ、２つ目の文で「赤道付近」について言及すれば、わかりやすい構成の文章となります。

「地軸の傾きにより極地は太陽からの受熱量の季節的変化が大きい。赤道付近は年間を通じ太陽からの受熱量の変化が小さい。（56字）」

これだけで十分意味は通じますよ。すっきりとした、しかし確実な説明を心がけてくださいね。

＞設問B

＞(1)a- ミュンヘン　b- シドニー　c- モントリオール　d- ソウル

いいですね。よくできています。

＞(2)モントリオール

こちらも問題ないでしょう。

＞(3)地形が盆地状になっており、工場からの汚染物質や自動車の排気ガスが滞留してしまうため、スモッグなどの大気汚染が激しい。

いいですね。とてもわかりやすいと思います。メキシコシティの、地形による都市問題は多岐にわたるため、この字数で全てを書きつくすことはそもそも無理です。これぐらいターゲットを絞って書くことも十分に正当的なことです。

以下、一応参考までに。

・高原・・・酸素濃度が低い。不完全燃焼による一酸化炭素濃度の上昇。
・盆地・・・空気の滞留。
・旧湖底・・・砂埃が舞い上がる。

高原のため酸素濃度が低く不完全燃焼となることや盆地で空気が滞留することで大気汚染が深刻。旧湖底で砂埃も深刻。（54字）

書き方を工夫すると、短い字数であっても３つのトピックを入れることができます。「トピックの数＝得点」とするならば、こちらの方がより高得点が期待できますよね。うまい文章を書くことより、このように採点基準となりそうなキーワードをより多く入れることを意識するといいと思いますよ。

＞(4)モントリオールはケベック州にあり、英語話者の多いカナダに位置するがフランス語を使用している。バルセロナはカタルーニャ州にあり、スペイン語の他に、独自のラテン系言語であるカタルーニャ語を使用している。（99字）

とてもうまいですね。全く問題はありません。いずれも正確な内容です。

全体的にとてもうまく書けています。気になる部分としてはなこさんの「作文能力」が極めて高いため、その文章力に依存している部分があることです。地理の論述問題は小論文ではありませんので、国語力は必要ありません。シンプルにキーワード（つまり得点となる語句）を書き並べるだけことが求められているのです。

「うまい文章を書きたい」という気持ちはわからないではないですが、その欲求を抑え、「的確な回答」をするという意識を高めてみてはどうでしょう。

また次回は字数制限にも気を使ってみてくださいね。１行は３０字ですので、２行なら６０字、３行なら９０字です。

50（2003年度 第二問）
設問A
(1)ア- 極地　イ- 熱帯　ウ- 温帯
(2)地軸が傾いていることにより、極地は季節による日射量の差から年較差が大きくなるが、赤道付近に分布する熱帯は季節による日射量の差は小さく、昼夜の日射量の違いによる日較差の方が大きいため。

設問B
(1)a- ミュンヘン　b- シドニー　c- モントリオール　d- ソウル
(2)モントリオール
(3)地形が盆地状になっており、工場からの汚染物質や自動車の排気ガスが滞留してしまうため、スモッグなどの大気汚染が激しい。
(4)モントリオールはケベック州にあり、英語話者の多いカナダに位置するがフランス語を使用している。バルセロナはカタルーニャ州にあり、スペイン語の他に、独自のラテン系言語であるカタルーニャ語を使用している。