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2021.04.17

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コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

では添削いたします。

こちらの問題についてはスタディサプリ「地理・論述編」でも取り上げていますので、詳しくはそちらを参照してくださいね。

>東京大学 2009年度
>第1問
>設問A
>(1) aは熱帯雨林で高さの高低に関わらず様々な常緑広葉樹が密集し、bは針葉樹林で常緑の針葉樹が間隔をあけて生えている。(56字)

いいですね。ほとんど正解です。ただ、惜しいのは「間隔をあけて」という部分でしょうか。これについては熱帯林が「密林」であることと対照的に取り上げているのだと思いますが、疎らな森林すなわち「疎林」についてはサバナの植生(疎林と長草草原)についてのキーワードになります。冷帯林についてはとくに樹林の密度に関する説明は不要です。

>(2) アフリカ北部と南部の砂漠。中緯度高圧帯にあるため上昇気流が生じにくく、降水量が少ないから。(45字)

いいですね。適切です。「中緯度高圧帯」がキーワードになっています。

>(3) インドと中国内陸部は、燃料として、また膨大な人口に食料を供給するための農地づくりとして森林伐採が盛んであったから。(57字)

こちらも適切です。多くの解答例があるとは思いますが、こちらの回答が最もオーソドックスでわかりやすかったと思います。

>設問B
>(1) 標高が高い地域は川の侵食で尾根と谷がはっきりしているが、低い地域は土砂崩れなどで土砂が堆積し緩やかな地形である。(56字)

いいですね。「侵食」と「堆積」が対照的に使用されています。とてもわかりやすい文章です。

後半で「緩やかな地形」としているのですから、前半で「急斜面」などとして。こちらも対照的にしてみても良かったと思いますよ。

私が図を見た範囲では「川」がちょっと判別しにくいのですが、谷があればそれに沿って河川があるのは当然のことですから、「川の侵食」という言い方も問題なかったと思いますよ。

私も書いてみました。

「高所は急斜面。風雨による侵食や崩落で谷が形成。低所は緩斜面。侵食や崩落で生じた土砂が運搬され堆積。農地としても利用。(58字)」

氷河の侵食谷ならば椀状となるので(カールですね)、本図の範囲には該当しないため、これには触れていません。同じく河川の流れもみられないので、これもカット。侵食が生じた原因を「風雨」としています。また一部に崖の記号もみられるので「崩落」も加えてみました。

最後の農地に関する部分は完全に蛇足ですが、字数が余ったので付け加えています。減点にはならないでしょう。

>(2) Xからは2つの山頂が見えるが、Yからは1つの山頂に見える。(29字)

いいですね。適切です。

>(3) 山の斜面と降雪を活かしてスキー場を、豊かな自然と山のふもとからの景観を活かして自然参道をつくっている。(51字)

とてもうまい文章です。的確は回答になっています。もう少し字数制限ギリギリまで攻めることができれば完璧だったでしょう。

私も書いてみました。

「急斜面であり積雪が多く巨大リフトを備えたスキー場の開発。火山の景観や高山の自然を楽しむための道路やロープウェーの整備。」(59字)」

スキー場にリフトがあるのは当たり前なので、ここでは「巨大リフト」としてみました。地形図上でもはっきりと確認できるので、かなり大きなリフトでしょう。

また後半では「高山の自然」も加えてみました、漠然とした内容ですが、それがゆえに間違った内容ではなく、字数稼ぎにはちょうどいいでしょう。

また、よくみると観光用に整備されたであろう登山道路の終点にロープウェーの駅がみえます。山頂まで達していますね。これに触れるのも一つのアイデアです。

全体としてとてもいいと思いますよ。とくに文章が見事です。作文能力が極めて高いと思います。自分でも文章力には自信を持っているのでは?

ただ、それを踏まえて一つ提案させていただきますね。文章を短く切ることを意識してみてはいかがでしょう?

一般に、一つの文の長さの目安は30〜40字です。30字制限ならば1つの文だけで構いませんが、60字ならば2つの文、90字ならば3つの文に切るのが良いバランスとなります。

とくに地理の論述問題は、現代文でも小論文でもありません。文章技術は重視されないのです。むしろ「キーワード」をいくつ入れることができるか、ですよね。

50字を超えるような長文になれば、どうしても主述の呼応など細かい部分に気を遣うことになり、肝心の内容の「密度」が下がる場合があります。それならば、むしろ「言葉」だけを詰め込むぐらいの勢いで、箇条書きスタイルにしてしまった方が密度の高い回答をつくることが容易です。

設問Bの(1)や(3)に顕著ですが、ゆうさんの回答と私の回答とで「密度」が違うのがおわかりでしょうか。文章技術にはこだわらず、「濃い」回答を通して、更なる高得点を狙ってください。そのためのコツの一つとして「文を短く切る」ことを意識してみてくださいね。

  • 2021.04.28 16:23
  • たつじん

東京大学 2009年度
第1問
設問A
(1) aは熱帯雨林で高さの高低に関わらず様々な常緑広葉樹が密集し、bは針葉樹林で常緑の針葉樹が間隔をあけて生えている。(56字)
(2) アフリカ北部と南部の砂漠。中緯度高圧帯にあるため上昇気流が生じにくく、降水量が少ないから。(45字)
(3) インドと中国内陸部は、燃料として、また膨大な人口に食料を供給するための農地づくりとして森林伐採が盛んであったから。(57字)

設問B
(1) 標高が高い地域は川の侵食で尾根と谷がはっきりしているが、低い地域は土砂崩れなどで土砂が堆積し緩やかな地形である。(56字)
(2) Xからは2つの山頂が見えるが、Yからは1つの山頂に見える。(29字)
(3) 山の斜面と降雪を活かしてスキー場を、豊かな自然と山のふもとからの景観を活かして自然参道をつくっている。(51字)

  • 2021.04.24 12:59
  • ゆう

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