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2021.04.29

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コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

では添削いたします。

>東京大 2011年度 第3問
>設問A
>(1)
1950年代に戦争から帰還し同時期に大量に結婚・出産した世代の子世代がまた同時期に結婚し、出生率が高まったため。

悪くありませんが、太平洋戦争が終わったのは1945年ので、ベビーブームは40年代後半ですね。「1950年代」としてしまっているので、そこが減点対象になってしまったかもしれません。

他はうまく記述できているので、もったいないですね。

私も書いてみました。

太平洋戦争直後のベビーブーム世代が結婚し子供をもうける時期に当たり、出生率が上がった。(43字)

「戦争」を「太平洋戦争」にしています。また終戦直後に出生数が急増したことをベビーブームといい、彼らをベビーブーマーと言いますが、これと関連させて「ベビーブーム世代」としてみました。さらに、「出生率が高い」ことを、このベビーブーム世代ではなく、70年代生まれの「第二次ベビーブーム世代」の説明に用いてみました。

内容に比べ字数制限が緩い問題ですので、自由度が高いですね。「必然的に」という言葉がちょっと気になりましたが(地理ではあまり使わない言葉なので)、もちろん全く問題ありませんよね。自由度が高いので自分なりの言葉をどんどん使って下さい。

>(2)
医療技術の進展と公衆衛生の浸透により、平均寿命が延びたため。


いいですね。最大のポイントは「寿命の延び(伸び)」でした。これが明確に記述されているのは的確に思いますよ。

私も書いてみました。寿命の伸びの理由には「医療」、「衛生」のほか、「食料」もあるのです。

「寿命の伸び。衛生環境の改善、食料事情の良化、医療の発達など。(30字)」

ちょっと詰め込みすぎでしょうか(笑)。でも雰囲気は伝わったと思います。

>(3)
大都市圏やその周辺地域は、産業・商業集積が進み、雇用が豊富であることから地方部に比べ若年層の割合が高いため。

いいですね。とてもわかりやすい文章です。

私は以下のような文章にしてみました。

「大都市圏に位置。経済活動が活発で社会増加率が高い。若年層の流入で出生率が上昇。老年人口率が下がり死亡率も低下。(55字)」

まず、(福岡を除いた)表中の都道府県の特徴として「大都市圏」と言い切っています。さらに人口が流入し「社会増加率が高い」ことを述べ、字数に余裕があるのでその理由として「経済活動が活発」と書き添えています。

後半では自然増加の説明がメインです。社会増加に引っ張られて自然増加が変化しますね。まず「出生率」の高まりを述べ、ラストに「死亡率」が下がったことを付け加えています。

「都市圏(都心部+郊外)」、「人口増加(社会増加+自然増加)」、「自然増加(出生−死亡)」など、言葉の定義を正確に捉えながら文章が組み立てられているのがわかるでしょうか。

論述問題は「自由作文」ではなく、むしろこういった用語を適切に「配置」するだけのメカニカルな要素が強いことが一般的です。作文能力ではなく、理系的な「構築」能力が問われるわけですね。

本問のポイントは「まず社会増加があって、それから自然増加がある」ということだと思いますよ。転入者が多く、彼らが若い世代であるため、やがて出生率が上がり、自然増加率も高まるという仕組みです。

地理用語として「社会増加」を用い、さらにそれに関連させて「自然増加」にまで言及できれば言うことはありませんでした。これからはこうした「用語」の使い方にも意識を払ってみてくださいね。

>設問B
>(2)
大都市圏に移動した地方出身者が出身地に近い都市に還流した為。

わるくありませんが、先にも述べたように「地理用語」にこだわってみたらいかがだったでしょう。

ここでポイントとなる言葉は「地方中枢都市」です。あるいは「地方の中心的な都市」という言い方でも良かったでしょう。

「地方中枢都市を有し、地域の産業や経済の中心となっている。(28字)」

こういった感じでしょうか。最後に「から」を加えても構いません(というかその方が良かったでしょうか)。

Shirakabaさんの回答では「大都市圏」は地理用語なのですが、他の言葉がちょっと弱いような気がします。あくまでカギとなる地理用語を中心に回答を組み立てる(今回なら「地方中枢都市」)ことが論述問題のコツです。

>(3)
A群は不況や産業の空洞化の進展により金融・製造業の労働者の転入が減少したが、B群は豊かな自然環境を活かし農業・観光業を振興した他退職後の高年齢層の移住を促進した為、転入が増加した。


いいですね。これはとてもわかりやすいと思いますよ。前半と後半でそれぞれA群、B群についての説明としている点がわかりやすいです。構成力が見事です。

「観光業」に関するデータは表中にありませんが、とくにこれに触れることについては減点対象にはならないでしょう。同様に、本問ではあくまで「産業」における人口増減がテーマとなっているため、本来はリタイア組の高齢者の移住については言及する必要はなかったと思いますが、とくに問題ないかと思います。字数制限も多く、ある程度は自分の自由な考えを述べる余地は許されているでしょう。

私も書いてみました。

「A群はバブル崩壊後の経済低迷や産業の空洞化で金融保険業、製造業の雇用が減り、転入が転出を下回る。B群では高年齢層を中心に豊かな自然環境の中で農業を始める人々が多く、転入超。(86字)」

こういった形でしょうか。本当に農業を目的とした人が多いのかよくわかりませんが、統計ではそうなっていますよね。また、それが「自然環境」を求めてのものかどうかもはっきりしませんが、とりあえずキーワードにあるので、それに従って使ってみるだけですね。

>初めての投稿です。添削よろしくお願いします。

全体的にとてもよく書けていましたよ。これから更にいろいろな問題にチャレンジして、論述力を上げていきましょうね。

一年間よろしくお願いいたします。

  • 2021.05.02 07:34
  • たつじん

東京大 2011年度 第3問
設問A
(1)
1950年代に戦争から帰還し同時期に大量に結婚・出産した世代の子世代がまた同時期に結婚し、出生率が高まったため。

(2)
医療技術の進展と公衆衛生の浸透により、平均寿命が延びたため。

(3)
大都市圏やその周辺地域は、産業・商業集積が進み、雇用が豊富であることから地方部に比べ若年層の割合が高いため。

設問B
(2)
大都市圏に移動した地方出身者が出身地に近い都市に還流した為。

(3)
A群は不況や産業の空洞化の進展により金融・製造業の労働者の転入が減少したが、B群は豊かな自然環境を活かし農業・観光業を振興した他退職後の高年齢層の移住を促進した為、転入が増加した。


初めての投稿です。添削よろしくお願いします。





  • 2021.04.29 20:41
  • Shirakaba

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