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2022.01.17

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すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>東大

>2014年度 第1問

>設問A

>(1)ア-中国、イ-アメリカ、ウ-インド、エ-ロシア

正解です。ロシアの判定が意外だったかも知れませんね。化石燃料の大量産出国であるロシアは、1人当たりエネルギー消費量が多く、二酸化炭素の排出も多くなっています。一方、ブラジルは水力発電とバイオマス(サトウキビ)の利用が多く、二酸化炭素の排出量は比較的少ないです。

>(2) バイオマス燃料を燃焼する際に排出される二酸化炭素は、植物が光合成の際に酸素を排出する代わりに吸収したものであるため。

いいですね。自分の言葉で的確に述べられています。カーボンニュートラルですね。

私も書いてみました。

バイオマスの原料である植物は成長中に光合成により二酸化炭素を吸収。燃焼の際に生じる二酸化炭素の量と相殺される。(55字)

こういった感じでしょうか。「相殺」という言葉が便利ですよ。

>(3) アメリカ-とうもろこし、ブラジル-サトウキビ

>飼料用ではなく燃料用として栽培する方が儲かるので、飼料としての供給量が減少。過度な栽培により地下水が枯渇していること。

いいですね。2つのトピックに触れている点はかなり工夫していると思います。ただ「儲かる」という言葉がちょっと雑な印象を受けます。単に「使う」程度の表現で良かったと思いますよ。

私はこう書きましたが、シンプルな内容にとどめています。

「本来食料や飼料として利用される農産物をバイオマスに利用するため需要に対する供給量が減少し、価格高騰が生じる。」(54字)

>2014年度 第2問
>設問A
>(1) アメリカとイギリスは英語圏に属し取引が盛ん。自治領のプエルトリコには安価な労働力を求めてアメリカの工場が立地するため。

前半はいいですね。例えば「取引」ならば「商取引」とすると具体的でさらに良かったでしょう。後半も悪くありませんが、「米国からの工場進出」より「ブエルトリコからの移民(出稼ぎ労働者)の移入」を考えた方が良かったと思いますよ。移民が多く、家族間の通信が多いはずです。

こういった形でしょうか。

「イギリスは英語圏で経済的な繋がりも強くビジネス目的の通話が多い。プエルトリコは米国の自治州であり家族知人間の通話が主。」(59字)

>(2) アメリカとの時差が約半日で、英語を話す人口が多く、労働賃金が安いインドに、アメリカのコールセンターなどが立地したため。

いいですね。これは的確です。よくある問題ですね。

>(3) a-アイスランド, b-日本, c-シンガポール, d-フランス

正解です。

>(4) カースト制が根強く残るインドでは、IT産業が立地する都市と異なり、農村では経済発展やインフラ整備が進んでいないため。

いいですね。「当たり前」のことをしっかり書くのは案外と難しいものです。ここでは「インフラ」という言葉の使い方ですね。うまく書けていると思いますよ。

ただ、農村でインフラ未整備の理由をカースト制度に求めるのはどうかなとは思いました。カースト制度に関する説明は不要かと思います。

「インドでは貧富の格差が大きく特に農村は経済水準が低い。インフラ整備も進まず、人々も通信機器を所有していない。」(54字)

つまり、農村にはインターネットの設備が普及しておらず、また、仮にインターネットが整備されたとしても、農民の側にパソコンやスマホを所有する経済的な余裕がないことを説明したら良かったわけですね。

>第2問設問Aの(3)の判断が難しく感じました。

こちらは難しかったでしょうか。「人口1人あたりのインターネット利用者数」は1人当たりGNIに比例すると考えられますが、アイスランドも含め、いずれも1人当たりGNIの高い国であり、これのみでの判定は不可能です。

やはり「国際電話」ですね。シンガポールでこの値が高いのは想像できるでしょう。aがシンガポールです。さらにEU圏でもかなり高いはずです。一方、「島国」であり国内市場も大きく、国内向けの電話が主である日本は、国際電話は少ないはずです。bが日本です。aとdの判定は難しいですね。これは間違えても仕方ないでしょう。東大はこういった問題より、やはり純粋に論述問題の完成度によって合否が決まると思います。得点配分は論述が圧倒的です。気にしなくていいでしょう。


  • 2022.01.24 01:59
  • たつじん

東大
2014年度 第1問
設問A
(1)ア-中国、イ-アメリカ、ウ-インド、エ-ロシア
(2) バイオマス燃料を燃焼する際に排出される二酸化炭素は、植物が光合成の際に酸素を排出する代わりに吸収したものであるため。
(3) アメリカ-とうもろこし、ブラジル-サトウキビ
飼料用ではなく燃料用として栽培する方が儲かるので、飼料としての供給量が減少。過度な栽培により地下水が枯渇していること。

2014年度 第2問
設問A
(1) アメリカとイギリスは英語圏に属し取引が盛ん。自治領のプエルトリコには安価な労働力を求めてアメリカの工場が立地するため。
(2) アメリカとの時差が約半日で、英語を話す人口が多く、労働賃金が安いインドに、アメリカのコールセンターなどが立地したため。
(3) a-アイスランド, b-日本, c-シンガポール, d-フランス
(4) カースト制が根強く残るインドでは、IT産業が立地する都市と異なり、農村では経済発展やインフラ整備が進んでいないため。

第2問設問Aの(3)の判断が難しく感じました。

  • 2022.01.20 15:37
  • いぇい

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