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2022.10.08

1243

 フォーム1241に「お題」を出します(10/7)。翌日の朝5時以降、その問題の「解答」をこちらに投稿してください(夜は21時までを厳守してください)。1つのフォームにつき、1人の投稿までです。フォームは1202から1250まで用意してあります。必ず「お名前」の欄に自分の名前(ペンネーム)を入れ投稿してください、そのネームについては年間を通じて同じものを使用してください。翌週末までに添削回答いたします。ただし、投稿資格は「2023年の入試において地理の論述試験を必要とする者」です。共通テストのみの受験生の方は原則として参加は見送っていただいた方がいいかと思います。

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では添削いたします。

>必修
>(1)
国内に航空機の最終組立工場が存在し、域内で生産された部品を輸入して国内で組立て完成した航空機を域外へ輸出するため。

いいですね。十分な解答です。EUという言葉を使っても良かったと思いますよ。問題文にはすでにEUという言葉がありますが、解答でも使ったほうが自然な気はしますよ。

>(2)
スペインはEU加盟国であるためスペインからEU域内への輸出には関税がかからず、また人件費も安く安価な労働力が得られるため日米など外国の自動車メーカーの工場が多数立地するため。

無理に日米の工場について触れる必要はなかったのではないでしょうか。

EU圏内において、比較的低賃金であるからこそ、ドイツやフランスからの工場が多く進出しているわけですよね。

「関税が撤廃され自由貿易である」こと、「ドイツやフランスより経済レベルが低い」こと、この2点が重要なわけです。

日米など外国の自動車メーカーがEUに進出する理由は、EU圏内での販売を目的とする現地生産ですよね。

そしてEUの中でも賃金の安いスペインや東欧に工場を立地させるわけですよね。

日米の工場は「まずEUに進出」してから、さらに「スペインに進出」という二重構造になっているわけで、これを説明しようとすると文字数が足りません。

本問はスペインを主役にするのですから、書くべき内容を厳選して、「安価な労働賃金」と「自由貿易」を論点とし、EU圏内からの工場進出のみを答えた方がベターだったと思います。こんさんの技術なら、それが十分に表現できたでしょう。

(3)
中国からは衣類など労働集約型工業製品、日本からは精密機械など知識集約型工業製品、露からは天然ガスなど一次産品を多く輸入。

いいですね。問題ないでしょう。

>オプション
>(2)
家族経営の中小企業が多数存在し、協力して分業体制を取りデザイン性の高い製品の多品種少量生産を行っている。

いいですね。十分な内容になっています。サードイタリーは頻出ですので、ぜひ書き方(説明の仕方)を覚えておきましょう。


>(3)
国民の教育水準が高く高度人材が豊富であり、またIT分野での多国籍企業も存在し先進技術の研究が盛んであるため。

惜しいですね。「分母」についての説明が足りないのですよ。分かるでしょうか?

「GDPに占める研究開発支出」ならば、分母であるGDPが小さいこと、分子である研究開発支出が大きいこと、この2点を論じる必要があるのです。

まずキーワードに「人口」がありますよね。北欧は人口が少なくGDPが小さいことは説明してください。

東大の問題は「30字=1トピック」ですよね。本問は60字ですので、2トピックです。「割合」の高低の問題ですから、2トピックは「分母」と「分子」になりますよね。

また地理は統計学ですから、統計指標の特徴(今回は割合なので、分母と分子の関係が大切です)を考えないといけません。

例えば「高度人材が豊富」とありますが、スウェーデンやフィンランドのような人口の少ない国で「豊富」だと言えるでしょうか?実数としては少ないわけですよね。

こういった数字に関する感覚を大切にしてください。東大の先生はおそらくそういった点に注目していますよ。

  • 2022.10.14 23:50
  • たつじん

必修
(1)
国内に航空機の最終組立工場が存在し、域内で生産された部品を輸入して国内で組立て完成した航空機を域外へ輸出するため。
(2)
スペインはEU加盟国であるためスペインからEU域内への輸出には関税がかからず、また人件費も安く安価な労働力が得られるため日米など外国の自動車メーカーの工場が多数立地するため。
(3)
中国からは衣類など労働集約型工業製品、日本からは精密機械など知識集約型工業製品、露からは天然ガスなど一次産品を多く輸入。

オプション
(2)
家族経営の中小企業が多数存在し、協力して分業体制を取りデザイン性の高い製品の多品種少量生産を行っている。
(3)
国民の教育水準が高く高度人材が豊富であり、またIT分野での多国籍企業も存在し先進技術の研究が盛んであるため。

  • 2022.10.09 14:22
  • こん

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