ブログ

2020.07.13

投稿フォーム125

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

では添削いたしますね。

>東京大学2010 第一問

>(1)雨季と乾季が明瞭な気候帯に属するカリバダムは天水の貯水し、冷帯に属するクラスノヤルダムは春に河川の流量を調節する。(59)

いいですね。的確です。本問の難しいのは「気候」に関連づけることだと思います。本来なら、カリバダムもクラスノヤルスクダムも発電用のダムであり、前者は銅の、後者はアルミニウムのそれぞれ精錬に電力が使われているので、それを記述するべきなのですが、本問ではそうはなっていないようです。

カリバダムが位置するザンビアの主な気候区はC w。温暖ですが、雨季と乾季が明瞭であることが重要です。クラスノヤルスクダムの周囲は冷帯気候であり、冬季に凍結します。これについて記述すればいいでしょう。

雨季と乾季の明瞭な地域のカリバダムは、渇水期の用水確保。寒冷地域のクラスノヤルスクダムは、初夏の融氷期の増水への備え。(59字)

このような解答例をつくってみました。「春」でも「初夏」でもどちらでもいいと思います。月で考えると5月ぐらいなので初夏なのですが、シベリア地域の実際の気候を考えれば「春」というべきですからね。

さらに「天水の貯水」でも十分なのですが、ここでは「渇水期の用水確保」としています。意味的にはいずれも同じでしょう。


>(2)急峻な山脈を多くもつ中部地方や比較的多雨な四国地方は堆積力の強い河川が多いが、中国地方は比較的低平で少雨であるため (58)

これもいいですね。まず「中部・四国」と「中国」の対比を述べ、さらに前者については「中部」と「四国」とで別々の説明を用意しています。構成面に際立つものがあります。





>(3)ダムの貯水量が減り、水資源の供給が減少する。治水能力が低下するため洪水が増える危険がある。土砂の河口での堆積量が減り、海岸地形が変化し生態系に悪影響を与える危険がある問題。(87)

とても素晴らしいと思います。こちらで満点ですよ。

以下が私の解答例です。「灌漑」も加えています。

ダムに土砂が堆積することで貯水量が減少する。治水効果が下がり洪水が頻発する。水資源の減少で灌漑や発電の能力が下がる。下流側へ流出する土砂が減少することから、海岸侵食が生じる。

どうでしょうか。3つのブロックに分け、「土砂の堆積→洪水の発生」「水資源の減少→灌漑や発電が困難に」「土砂の流出の減少→海岸侵食」をそれぞれ説明しています。

Shumpeiさんの文章は2つめのブロックの「灌漑や発電」が欠けています。言うまでもなく、これはダムの主目的ですよね。これについて言及すればさらに素晴らしい解答になったでしょう。

ラストの「生態系に悪影響を与える危険がある問題」がちょっとあいまいなので、ここを削って、灌漑や発電に関する説明を加えてもよかったかなと思います。

あるいは。。。

「有機養分の流出量の減少によって東地中海地域の漁獲量が減少する」ということを述べたかったのだとは思いますが、それならば「生態系」というあいまいな言葉は使わずに「東地中海地域の漁獲量の減少」と具体的に書いてしまった方がベターに思います。

参考にしてください。

>(4)森林は降雨時に雨水が木々を伝って流れるため、自動的に流出量を調節し他の流域に見られる急な流出による洪水を防ぐことができる上、地中に浸透した雨水は地下水として活用できるから。(87)

いいですね、とてもわかりやすい文章です。ダムの「治水(洪水を防ぐ)」と「利水(用水の確保)」の2点がしっかり意識できています本問は内容に比べ制限字数が多いので、自由に書くことが許されていると思います。

私もちょっと書いてみました。

森林地域の土壌はよく雨水を浸透させ地下水が涵養される。雨水は少しずつ流れ出し、河川の流量変化は穏やかなものとなる。洪水を防ぐ治水効果があることから緑のダムと呼ばれる。

「地下水の涵養(かんよう)」という言葉は便利なのでぜひ使ってみてください。また、本問は字数に余裕があるのでラストに「〜ことから緑のダムとよばれる」と余分な部分も付け加えています。もちろんこれは不要です。


>(5)一定の季節になると氷が溶けて流出するので降雨がなくてもある程度の水資源が手に入るため渇水することがない。(53)

いいですね。ただ、本問は字数制限が90字ですので、53字ではちょっと物足りない印象です。書くべき内容に比べ文字制限が大きいので何を書こうか迷うのですが、その辺りもテクニックで補ってくださいね。

冬の間に積雪や氷河として標高の高い山岳部に蓄えられた水は、春先に融け出し、周辺地域へと流出する。田植えの時期など水需要の多い季節や夏の渇水期などに農業・生活用水として利用される。

上が私の解答例です。「夏の渇水期」がちょっと気になりますが。。。これはアルプス山脈に沿う南ヨーロッパを想定した内容ではあるのです。田植えもアジア限定であり、決して一般論ではないのですが。上でも述べたように、字数制限の長さゆえに「余分なこと」を書かないといけないのが難しいですね。

全体としてよく書けています。さらにいろいろな問題にチャレンジしていきましょうね(^^)

  • 2020.07.22 14:08
  • たつじん

東京大学2010 第一問
(1)雨季と乾季が明瞭な気候帯に属するカリバダムは天水の貯水し、冷帯に属するクラスノヤルダムは春に河川の流量を調節する。(59)

(2)急峻な山脈を多くもつ中部地方や比較的多雨な四国地方は堆積力の強い河川が多いが、中国地方は比較的低平で少雨であるため (58)

(3)ダムの貯水量が減り、水資源の供給が減少する。治水能力が低下するため洪水が増える危険がある。土砂の河口での堆積量が減り、海岸地形が変化し生態系に悪影響を与える危険がある問題。(87)

(4)森林は降雨時に雨水が木々を伝って流れるため、自動的に流出量を調節し他の流域に見られる急な流出による洪水を防ぐことができる上、地中に浸透した雨水は地下水として活用できるから。(87)

(5)一定の季節になると氷が溶けて流出するので降雨がなくてもある程度の水資源が手に入るため渇水することがない。(53)

よろしくお願いします。

  • 2020.07.16 22:03
  • Shumpei

コメントフォーム

カレンダー

«7月»
   1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

ブログ内検索

フィード

スタディサプリスタディサプリ/たつじん地理

検索

ページの先頭へ