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2022.01.20

662

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コメント

>1999第3問

>設問B

>(1)高潮は低気圧の吸い上げによる局地的海面上昇と吹き寄せ。津波は地殻変動に伴う地震や火山活動で海面が振動すること。

いいですね。高潮=低気圧、津波=海底地震が明示されています。

高潮と津波の定義は以下の通りです。

高潮・・・低気圧による海面(水面)上昇。激しい上昇気流、沿岸に向かって吹き込む強風が原因。埋立地や干拓地、沖積低地など沿岸の低平な土地において浸水被害が生じる。

津波・・・海底地震によって生じる巨大な波。深い入り江の奥で被害が拡大し、さらに河川に沿った狭長な谷合いにまで水流が達することがある。

そもそも高潮が発生する最大の原因は「低気圧」です。「低気圧=上昇気流」ですよね。「上昇気流による水面の吸い上げ」が高潮なのです。ストローでジュースを飲みますよね。あれが高潮です。口の中が「低気圧」であり、ジュースという「海水面」を吸い上げているのです。

低気圧の来襲と「満潮(大潮)」が重なれば高潮の被害は大きくなりますが、潮の干満自体は直接的な原因ではありません。また台風によって生じる「大雨」も関係ありません。大雨は洪水の原因にはなりますが、高潮の原因ではありません(むしろ高潮が洪水の原因になることはあります)。

津波は、とくに巨大なものについては、海溝を震源とする深い(そして規模の大きい)地震によって生じます。東日本大震災をもたらした東北地方太平洋沖地震は巨大な海溝型地震でありながら比較的震源が浅く、それにより津波被害が拡大したという側面はありますが、それにしても断層を震源とする内陸直下型地震に比べればやはり震源は深いです。なお、内陸直下型地震では津波は発生しません。


「津波はプレートの沈み込み帯である海溝を震源とする海底地震によって生じる。」

字数に余裕がある場合、こういった書き方もできたかと思います。もちろん[海底火山]も正解ですよ。

ちなみに私はこう書いてみました。

「津波は海底地震が原因。深い湾の奥で被害が拡大。高潮は低気圧が原因。強い上昇気流や吹き込む風により水面が上昇する。」(56字)

「深い湾の奥で被害が拡大」は蛇足ですが、字数に余裕があるので付け加えてみました。


>(2)リアス海岸等の沈水海岸で湾奥が発達し、強風が吹き込む。沖積平野や埋立地、干拓地等の海抜高度が低い河川・海沿いの地域。

「湾奥が発達し」という部分がちょっとわからないのですが。。。他は問題ないかと思いますよ。

私はこう書いています。

「河口や海岸に接した標高の低い土地。低湿な三角州など。また海からの強風が吹き込みやすい湾奥で被害が拡大しやすい。」(55字)

高潮は吹き込む風によっても生じるので、それについても説明してみました。

内容に比して字数に余裕があるので、じっくり書き込むことができる問題でした。

>設問C

>(1)1958年の洪水は流量変化が緩やかで、流量のピークは遅く小さい。82年の洪水は流量変化が急激で、流量のピークは直後で大きい。

何の「直後」か不明なのです。ここは言葉を補うべきでした。

また「ピークが遅く」というのもちょっとわかりにくいです。いずれも表現を工夫して欲しかったところです。

なお私はこのように書いてみました。

「昔は流量は降水ピーク時より時間かけて増加し少しずつ減少。今は流量は降水ピーク時に急激に増加し一気に減少する。」(55字)

本問は他の生徒の解答もよくできていたので、2つほど紹介してみますね。参考になると思います。

「降水量のピーク後、1982年は下流の流量がすぐに増え、その後すぐに減少。1958年は緩やかに増加し、その後緩やかに減少している。」

「1958年はピーク時の流量が少なく、その後漸増、しばらくして漸減。1982年はピーク時は流量が多いが、その後は急激に減少。」

2つの文を並べています。この構成、使えると思います。

どうでしょうか。いずれも自分の言葉で丁寧に記述していますよね。「遅く」や「直後」なで簡単に言い切ってしまうのではなく、字数に余裕はあるのですから、立ち止まってゆっくり考えてから、記述してみましょう。

こういった「資料を見るだけでわかる」簡単な問題を落とすのは勿体無いですよ。

>(2)森林伐採で水源涵養機能を喪失。都市化に伴い地表面被覆が人工化。降水は地面に浸透せず、短時間で大量に直接河川へ流入。

これは素晴らしい解答ですね。満点解答です。「水源涵養」や「地表面被覆」といった高度な言葉も難なく使えています。

>(3)道路に透水性のアスファルトを用いる。
地下トンネル式の調整池を作る。

こちらもいいですね。2つ目は単に「地下調整池」だけでも意味は通じましたが、もちろん「トンネル式」と書いても間違いではありません。


全体的に難しい言葉を使いすぎな印象があり、その点が気になるんですよね。C(2)のようにそれがハマれば効果的なのですが、他の解答のように簡単な言い切りにしてしまうことで、一体それが何を示しているのは不明になっている箇所も散見されます。

「難しい言葉を使うべき」という意識があるならば、それはちょっと見直しましょう。簡単で自分が素直に表現できる範囲の言葉を用いて欲しいと思います。

  • 2022.01.27 15:34
  • たつじん

1999第3問
設問B
(1)高潮は低気圧の吸い上げによる局地的海面上昇と吹き寄せ。津波は地殻変動に伴う地震や火山活動で海面が振動すること。
(2)リアス海岸等の沈水海岸で湾奥が発達し、強風が吹き込む。沖積平野や埋立地、干拓地等の海抜高度が低い河川・海沿いの地域。
設問C
(1)1958年の洪水は流量変化が緩やかで、流量のピークは遅く小さい。82年の洪水は流量変化が急激で、流量のピークは直後で大きい。
(2)森林伐採で水源涵養機能を喪失。都市化に伴い地表面被覆が人工化。降水は地面に浸透せず、短時間で大量に直接河川へ流入。
(3)道路に透水性のアスファルトを用いる。
地下トンネル式の調整池を作る。




  • 2022.01.22 19:21
  • Koudai

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