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2022.10.14

1253

 フォーム1251に「お題」を出します(10/14)。翌日の朝5時以降、その問題の「解答」をこちらに投稿してください(夜は21時までを厳守してください)。1つのフォームにつき、1人の投稿までです。フォームは1252から1260まで用意してあります。必ず「お名前」の欄に自分の名前(ペンネーム)を入れ投稿してください、そのネームについては年間を通じて同じものを使用してください。翌週末までに添削回答いたします。ただし、投稿資格は「2023年の入試において地理の論述試験を必要とする者」です。共通テストのみの受験生の方は原則として参加は見送っていただいた方がいいかと思います。

 

コメント

ココロさんこんにちは。では添削いたしますね。

>(1)
オイルショック後にEUやアメリカ合衆国で日本の燃費の良い自動車の需要が高まったが、1985年以降は貿易摩擦や円高で海外市場の拡大が困難になったため、海外生産するようになったから。(85)

とてもいいのですが、最初にも注意したように「一文を短く切る」ことを現段階では意識していただけないでしょうか。

地理論述はあくまで「キーワードを答える」ことにあります。うまい(スムーズな)文章は二の次ですよ。

今回の答えで欠けているのは「日本国内で生産が増えた」ことなんですよ。

「オイルショック」→「日本車人気が高まる」→「日本の自動車生産と輸出が増える」→「貿易摩擦が生じる」→「現地生産」ですよね。

なお現地生産と海外生産の違いは問題解説(お題発表)の動画をみてくださいね。詳しく説明しています。

どうでしょう?「30字=1文」に徹底的にこだわってみてはどうですか?この問題ならば3文にて構成するのです。

「オイルショック後に世界で燃費の良い自動車の需要が増加。日本で自動車の生産が増加し輸出も増加。欧米との間に貿易摩擦が生じたため欧米に工場が進出し現地生産。日本の生産と輸出が減少。」

解答はこれでいいのです。すごく下手くそな文章だと思いませんか(笑)。でも論理のつながりは明確ですし、キーワードの使い方も適切です。このように文章が下手な人の方が本質を付くことは多いですよ。

例えば「円高で海外市場の拡大が困難になった」とありますが、これについても具体的にどういった状況なのか説明できますか?円高が問題になるのは賃金水準の上昇です。これは次の問題(低賃金労働力を利用する電気機械の生産)でこそ重要な要素になりますよね。本当に自分で理解しているのか、それが見えないんですよね。自分が確実に理解できることだけをしっかり書いてください。背伸びせずに、本当に自分が理解しているだけを確実に述べましょう。本問で工場が欧米に展開する理由はたった1つ「貿易摩擦」に特化して良かったと思いますよ。

>(2)
バブル経済崩壊後の不況により国内企業は合理化を迫られたので、生産コストを下げるために安価な労働力を求めASEAN諸国に進出した。これにより国内生産が減少し海外生産品の輸入が増加した。(89)

こちらも悪くないのですが、、、バブルには触れる必要はありませんよ。日本国内の賃金水準の上昇がポイントになっているのはわかるでしょうか。

バブル・・・経済上昇。賃金も上がる。
バブル崩壊・・・経済低迷。賃金の上昇が収まる。

こういうことですよね?

日本の工場の海外進出は「国内の賃金上昇」が原因です。バブルで賃金水準が低迷もしくは下落したら、国内での製造業に有利になりませんか?

もちろん現実問題としてバブル崩壊は生じているので、歴史や現代社会の科目ならばこれはただしいのかも知れません。しかし、これは「理系」科目の地理なのです。理論的に説明しないといけません。

経済成長→賃金上昇(労働コスト上昇)→製品価格の高騰(国際競争力の低下)、

このような流れがあるからこそ「安価で豊富な労働力を求め経済レベルの低いASEANに工場が進出した」わけですよね?

「バブル崩壊」を挙げてしまうとこの論理が破綻します。ココロさんなら理解できますよね?キミたちが常に意識するのは「論理の鎖」です。論理の鎖は、実際に生じている事実(たとえばバブル崩壊)より強力なのです。地理的な解答の作り方をマスターしていきましょうね。


>初めての参加です。よろしくお願いします。一橋志望です。
一橋の問題の解答では算用数字、アルファベットは2文字を1文字換算するので、この解答もこの数え方をしましたが当たっていますか?おしえていただきたいです。

ここは全く拘らなくていいと思いますよ(笑)大学の先生はそんなところで減点などしませんよ。そもそも文章力も要りません。文章が破綻していても、答えをしっかり述べていればいいのですよ。たとえば「理由」だからといって、何が何でも末尾を「〜から」や「〜ので」で締めくくろうとする人がいますが、そんなところは採点基準には含まれません。形式にとらわれないでください。短文で、箇条書きで、キーワードを積み重ねるだけですよ。

全体の印象です。

とても上手いのですが、上手いがゆえの「落とし穴」にハマっている気がしますよ。ココロさんの文章は、[政治経済]や「歴史」科目の回答としては悪くないのです。一般的な知識が述べられているような気がします。

ただ、地理の回答としてはどうでしょう?時系列に沿って、「飛躍」のない、連続した論理で語ること、さらに数字に基づいて(今回ならば賃金水準)理論的に解答をつくること、この観点がちょっと足りないように思いますよ。

事前に私の「お題発表」の動画をしっかり見てくださいね。そうすれば「地理」ではどういったことが求められているかがわかります。

一旦、「文章をうまく書く」ことを捨ててください。短文の組み合わせによってキーワードを拾い上げていくのです。文章を書くのではなく、キーワードを答えるのだという意識を強く持ってくださいね。

大変高い能力を持っていることは十分に伺えます。だからこそもう一度基本に立ち返り、ゼロから始めるつもりで論述問題に取り組みましょうね。


  • 2022.10.23 12:56
  • たつじん

(1)
オイルショック後にEUやアメリカ合衆国で日本の燃費の良い自動車の需要が高まったが、1985年以降は貿易摩擦や円高で海外市場の拡大が困難になったため、海外生産するようになったから。(85)

(2)
バブル経済崩壊後の不況により国内企業は合理化を迫られたので、生産コストを下げるために安価な労働力を求めASEAN諸国に進出した。これにより国内生産が減少し海外生産品の輸入が増加した。(89)

初めての参加です。よろしくお願いします。一橋志望です。
一橋の問題の解答では算用数字、アルファベットは2文字を1文字換算するので、この解答もこの数え方をしましたが当たっていますか?おしえていただきたいです。

  • 2022.10.15 19:30
  • ココロ

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