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では添削いたします。

＞設問A
＞(2)
エ国は国産資源と安価な労働力を使用し、内陸部の工場で旧来型の製法によって小規模生産をするため非効率な生産形態。一方、オ国は海外資源の使用や臨海部に資本を投入した最先端の銑鋼一貫工場をもとに、大規模に生産するため効率的な生産が可能な生産形態。(120)

なるほど、うまい組み立てですね。

国産資源・海外資源
内陸部・臨海部
旧来型・最先端
小規模生産・大規模に生産（銑鋼一貫工場）

こういった対比が確実になされています。
唯一「安価な労働力」が全体からみて浮いている印象ですので、これは不要だったとは思いますが、それ以外は非常に適切ですよ。

また「非効率な生産形態」、「効率的な生産が可能な生産形態」というそれぞれの文の結びも上手だなと思います。構成がしっかりしているので採点者に好印象を与える文章です。

＞設問B
＞(1)
鉱産資源の粗悪化や新興国の台頭により、鉄鋼産業の国際競争力が衰え、ルネサンス計画で産学共同し先端産業への転換が図られた。(60)

こちらもおもしろいですね。「鉱産資源の粗悪化」について触れる解答は珍しいですが、たしかにそれは言えます。メサビ鉄山では、貧鉱（鉄分の含有が少ない）タコナイトしか産出されません。これも米国鉄鋼業の衰退の一つの要因ですからね。

ルネサンス計画の名前を挙げたことも興味深いです。ルネサンス計画は正確には都市再開発であり、バイオテクノロジーなど先端産業の発達とは直接結びつくものではないと思うのですが、広い意味で捉えればピッツバーグの復興に関連するものであり、ここでそれを取り上げても問題ないかと思います。とくに「産学共同」についてはルネサンス計画に含めていいかと思います。

＞(2)
中心都市は老朽化する一方、郊外へ人口が流出し都市圏が拡大。(29)

「老朽化」しているかはわからないんですよね。上記のようにルネサンス計画で中心市街地の一部は再開発もなされています。主観的な要素は含めず、単に「人口が減少した」という客観的な事実のみ書くべきだったでしょう。

＞(3)
鉄鋼業の衰退で化石燃料の使用量が減り生産過程で生じる汚染物質も減少。中心都市の人口密度が低下し消費エネルギーが減少。都市部の住環境が改善し渋滞が減り自動車の排ガスが減少。(85)

これも上手ですよ。あえて「体言止め」にして、より多くの内容を含めた解答にしたわけですね。これは有効な手段だと思います。「都市部の住環境が改善し」の部分は感心しました。ピッツバーグが再開発によって、暮らしやすい都市へと変化した様子が伺えます。

＞今週もよろしくおねがいします。書きにくい問題が多かった印象です。今週は、センター模試の準備の為、直近センターを5年分と、間違えた部分の直しを先生の解説動画を見ながら進めました。なので、少し、地理に割いた時間が多くなってしまいました。

いえいえ、とてもうまく書けていますよ。また本番まで半年以上ある段階でこれだけの精度の文章が書けているのですから安心していいでしょう。焦ることは全くありません。

とくに「メサビ」や「ルネサンス」など、ヤマコくんの深い知識を生かした内容が述べられており、とてもいいと思います。十分な「地理力」ですよ。

しかし、それにしても、センター模試の準備って要りますか？（笑）模試は現時点のありのままの自分の力を測るものですから、むしろ準備してはダメなのでは。。。

あまり堅苦しく考えず、与えられた時間の中で自分の気の向く内容を気楽に勉強していきましょうね。

設問A
(2)
エ国は国産資源と安価な労働力を使用し、内陸部の工場で旧来型の製法によって小規模生産をするため非効率な生産形態。一方、オ国は海外資源の使用や臨海部に資本を投入した最先端の銑鋼一貫工場をもとに、大規模に生産するため効率的な生産が可能な生産形態。(120)
設問B
(1)
鉱産資源の粗悪化や新興国の台頭により、鉄鋼産業の国際競争力が衰え、ルネサンス計画で産学共同し先端産業への転換が図られた。(60)
(2)
中心都市は老朽化する一方、郊外へ人口が流出し都市圏が拡大。(29)
(3)
鉄鋼業の衰退で化石燃料の使用量が減り生産過程で生じる汚染物質も減少。中心都市の人口密度が低下し消費エネルギーが減少。都市部の住環境が改善し渋滞が減り自動車の排ガスが減少。(85)

今週もよろしくおねがいします。書きにくい問題が多かった印象です。今週は、センター模試の準備の為、直近センターを5年分と、間違えた部分の直しを先生の解説動画を見ながら進めました。なので、少し、地理に割いた時間が多くなってしまいました。